猫を飼っていても引っ越しは可能
急に引っ越しが決まったら焦りますよね。
「猫って家に着くっていうし、引っ越しても大丈夫かな。」
「ストレスで死んじゃったらどうしよう。」
結論、猫と一緒に引っ越しすることは可能です。
確かにストレスはかかりますが、少し工夫してあげれば、スムーズに新しい環境にも早く慣れますよ。
ビビネコは11年の猫歴で2回、猫と一緒に引っ越ししています。
引っ越し最中は緊張していましたが、割とすぐに慣れて今も元気いっぱいです!
引っ越しが決まったら
ペット可の物件を探そう
ペット可の物件に入りましょう。
物件数は少なくなりますが、隠しての入居はのちのちトラブルになります。
最近は、猫飼いさん用のおしゃれなキャットウォーク付・猫仕様物件などもありますよ。
自分で設置する手間も省けますし、猫好きのオーナーさんならいろいろ助かる事もあるかもしれません。
引っ越し先までの距離、時間、移動手段を確認しよう
まずは、引っ越し先までの距離や時間を確認しましょう。
車で移動した場合のルート、休憩所も決めておくと安心です。
ワクチンの接種を済まそう
次回のワクチン接種まであまり期間が無い場合は、先に接種してしまいましょう。
引っ越してすぐに新しい動物病院に行くのはおすすめしません。
緊急時でなければ、新しい病院へは猫が十分落ち着いてからかかるようにしましょう。
かかりつけの動物病院で薬を多めにもらおう
継続して薬を飲んでいる場合などは、連絡して多めに処方してもらいましょう。
その時に、引っ越し先に良い動物病院があるか聞いてみるのも手です。
病状が複雑な場合は、お願いすれば検査結果をくれたり、転院先の医師に手紙を書いてくれることもあります。
引っ越し先での猫の預け先を確認しよう
遠隔地への引っ越しの場合、荷出しした日に新居に入れるとは限りません。
転居先に預けられる親戚・知人・ペットホテルがあれば、1泊猫を預けて人間はホテルに泊まる、などの対応が必要になります。
引っ越し作業の具体的進め方
荷造りは人間用、猫用品、人間用生活必需品、猫の物の順に
猫は、自分たちの物が無くなってゆくと心配になります。
先に人間の物を梱包しましょう。
あまり使っていない、普段は使わないようなものは、猫の物でもしまって大丈夫です。
荷出しでは、猫のストレス軽減、脱走予防をしよう
引っ越し業者さんが出入りするため、玄関、窓が全開にされます。
鳴いても猫は絶対にキャリーバックから出してはいけません。
キャリーバックに入れた状態でお風呂場に待機させます。
ドアを閉めて「猫がいます。開けないで!!」と書いた紙を貼っておきましょう。
こうすることで、引っ越し作業の大きな音から多少遠ざける事ができますし、
万全の脱走対策になります。時々様子を見る事もできるので安心です。
車の中で待機させるのは要注意。
時期によっては熱中症の恐れがあります。
荷入れ時にはペットホテルを使うか、知人に預ける、風呂場で待機のどれか
ビビネコの場合は、2回とも荷出しの翌日の荷入れでした。
人間の泊まるホテルには基本猫は連れていけません。
一回目は、車移動のあと猫を予約しておいたペットホテルに預け、人間はホテルに泊まりました。
二回目は、一か月ほど前に夫が最低限の荷物で引っ越し、その後に妻と猫が全ての荷物と合流パターンにしました。
そのため猫と一緒に車で移動、その日に新居に入り、がらんとした部屋でみんなで過ごすという感じでした。
業者が引き揚げたら、猫を落ち着ける空間へ
大きな家具の配置が終わり、業者が引き揚げたら、キャリーバッグごと家に入れます。
慣れるのが早く、環境変化に強い子ならば、すぐに出しても大丈夫。
臆病な子は、出したとたんに家具の隙間などに隠れてしまい、トイレも行かない、ごはんも食べないとなってしまう事があります。
その可能性がある時は、以下の対策をとりましょう。
- 暗くて静かな場所にケージやペットサークルを設置
- 簡易トイレ(ニオイのついた猫砂を入れる)、水、フード、おやつを中に用意
- 使い慣れた毛布やバスタオルを入れ、ペットシーツを敷く
- ケージやペットサークルごと、かまくらのように毛布などで覆う
このスタイルで数時間もしくは数日過ごします。
その間に声かけ、スキンシップしてあげて下さいね。
トイレやごはんが問題なく出来、ケージの外に出たいアピールしたり、リラックスして甘えてくるようになったら、入り口を開けて猫の自由にさせて下さい。
我が家の一匹はビビリのため、
1回目の引っ越しは一週間クローゼット籠城。
2回目の引っ越しは、上記の方法で2日目には家のパトロールをするほど早く慣れる事が出来ました。
車での長距離移動の仕方
必ずキャリーケースに入れて移動
車内では必ずキャリーケースに入れましょう。
普段おとなしい子でも、パニックになって脱走したり、運転中に足元に入り込みブレーキ操作ができなくなると危険です。
また、車酔いで嘔吐する、過度な緊張、興奮で排便・排尿してしまう事もあります。
キャリーバッグにはペットシーツを敷いておきましょう。
吐き気止めや酔い止め、鎮静剤を使う事もできる
猫にも乗り物酔いをする子がいます。
長距離の移動の場合は、獣医師にお薬の相談をしてみても良いでしょう。
ビビネコは、1回目の引っ越しでは鎮静剤を飲ませてもらいました。
ウトウト眠っているような状態の方が、猫のストレスが少ないと考えたためです。
しかし、もうろうとしながらキャリーで鳴き、着いてからもよろよろしているのは見ていて辛いものがありました。
2回目は、鎮静剤ではなく、吐き気止めのみ処方。
この場合は、道中は猫の性格によりさまざまで、固まって動かない子、出せ出せと元気な子と普段どおりでした。
結果、どちらも嘔吐、排便といったトラブルはありませんでした。
引っ越しが終わった後
猫が落ち着くまでは、体調の変化に注意しよう
環境が変化して一時的に体調を崩す子もいます。
食欲が落ちて体重が減ったり、飲水量が減って脱水や尿石ができてしまったら大変。
しばらくは食欲、体重、オシッコの状態に注意しましょう。
引っ越しに備えてあると便利なもの
ケージや大きめの簡易ペットサークル、簡易トイレ
無くても大丈夫ですが、災害時にも使えるので備えておいて損はないと思います。
我が家では普段はたためてコンパクトに収納できるペットサークルを2種類、簡易トイレも2個用意しています。
いつ震災がきても大丈夫という状態です。
フェリウェイ、ストレス軽減フード、下痢止め
フェリウェイは緊張やストレスの緩和に動物病院でも使われています。
猫用なので安心して使用できますね。
人間用アロマは猫には危険なので使用してはいけません。
ストレス軽減のフードやおやつを利用するのも良いでしょう。
ただし、食べなれていないとお腹をこわすこともあるので、普段から少しずつ食べさせたほうが良さそうです。
また、環境の変化で下痢、便秘する事があるので、あらかじめ病院で整腸剤をもらっておくと安心です。
まとめ
以上、猫と一緒に引っ越しをする方法と具体的順番を解説しました。
- ペット可の物件を探す
- 引っ越し先までの距離、時間、移動手段を確認しよう
- ワクチンの接種を済まそう
- かかりつけの動物病院で薬を多めにもらおう
- 引っ越し先での猫の預け先を確認しよう
- 荷造りは人間用、猫用品、人間用生活必需品、猫の物の順に
- 荷出しでは、猫のストレス軽減、脱走予防をしよう
- 荷入れ時にはペットホテルを使うか、知人に預ける、風呂場で待機のどれか
- 業者が引き揚げたら、猫を落ち着ける空間へ
これらを頭に入れ、順に行動してゆけばスムーズに引っ越しができます。
一日も早く、素敵な新生活を始めましょう。
猫は飼い主さんの心を読む天才です。
まずは飼い主さんがどっしりと構えて臨みたいですね。
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