こんにちは!ビビネコです。
ご訪問ありがとうございます!
皆さん、着物や長襦袢はどこで手に入れていますか?
今はネットで安く着物が手に入るので、リサイクル着物を沢山持っている方も多いのではないでしょうか?
ビビネコは20年弱着物を着ているので、仕立ててもらったモノ、ネットのリサイクルショップで購入したもの、お譲り着物など、本当に様々です。
そんな時に困るのが、気に入っているけどサイズがぴったりではないモノ。
身丈はある程度着付けでごまかせますが、裄や袖丈が合わないと困りものですよね。
今回は、着物と長襦袢の袖丈が違った場合の対処法について解説します。
ただし気を付けて欲しいのは、あくまでも一時的な処置であるという事。
特に着物の袖は目につきやすいので、正式な場や外出時にはおすすめしません。
自分で行う着物の袖直しは内々でのお稽古とか、自宅で着る時のためと認識して下さいね。
今回の記事の流れは
前半は、一時的に自分で袖丈を調節する方法。
後半は、お直しに関することや複数のサイズの長襦袢を所持するコツ、袖丈を選ばない長襦袢となっています。
これから長く着物ライフを楽しみたい方は、読んでおいて損の無い内容になっています!
簡単なのでぜひ最後までお付き合い下さいね!
着物の袖が長いパターン
着物の袖丈を簡易的に自分で縫って短くする方法
結婚式や正式な式典には向きません。普段着でも袖丈が合わないまま着るのは何となく嫌だ、という場合に使えるワザです。
まずは、袖部分を普通に置いたところ。猫、乗ります(笑)
この着物の袖は長くないのですが、長いと仮定して進めますね。
まずは袖部分を裏返します。
そして、希望の長さの所をまっすぐ縫います。(画像では安全ピンで留めてます)
袖付け側(脇側)を三角に折り上げて縫い留めるか、安全ピンで留めます。
こうする事で、折り上げている部分が振りから見えなくなります。
表に返すとこのようになります。
赤線が内側に折り上げられている部分。
ハンガーに掛けてみるとこのような感じ。
今回は安全ピンで留めただけなので波打っていますが、縫うともっと綺麗な仕上がりになります。なみ縫いで十分ですよ。
アイロンをかければもう少しピシッとなります。
まっすぐ留めているので袖の丸みは出ません。
長襦袢の袖が長いパターン
2cm程度ならそのまま着てもほとんど分かりません。
それ以上長襦袢の袖が長いと、中の袖が飛び出してきてしまったり、モコモコとふくらんだりします。
長襦袢の袖を短くするのは簡単なので、一つずつ見てみましょう。
①長襦袢の袖をたたんで着物の袖に入れる(5~6cm程度長い時)
たたんでそのまま入れる方法です。ぐちゃっといれるとモコモコしますが、たたんで入れるとさほど目立たなくなります。
②長襦袢の袖の振りを三角に折り上げて安全ピンで留める(2~3cm長い時)
袖の振りから長い袖が出てくると見苦しいので、振り側だけ三角に折り上げて安全ピンで留めます。
これだけでも以外に大丈夫なんです。
③長襦袢の袖の長い分を安全ピンで2~3か所留める。さらに振りを三角に折って留める(長さ5~15cm)
袖がかなり長い時は、まず先に長い分を上に折り上げて留めます。着物と違い、外から見えないので裏返さなくて大丈夫。
さらに折り上げた部分が振りから見えないように、三角に折り上げてピンで留めます。
着物や長襦袢の袖の長さが様々な理由
現代の標準的な袖丈は、49~50cmです。既製品の長襦袢は、このサイズがほとんど。
しかしこの長さが絶対に正解という訳ではありません。
若い方やフォーマルの着物は華やかに見えるように長め、背の高い方もバランスを取って長めにと、51cm、52cm、53cm、55cm、57cmで作られることもあります。
逆に年配の方や普段着、浴衣は45cmだったりします。
元々着物は完全オーダーメイド、マイサイズですから袖の長さもマチマチなのは仕方ない、という事ですね。
袖丈を測ってマイサイズを把握しよう
皆さん、お持ちの着物の袖丈を測ってみましょう。
袖丈は、画像のように着物の袖を平らにして測ります。
この爽竹長襦袢(既製品)は48.5cm。着物の袖丈49cmにピッタリの長さですね。
着物・長襦袢の袖丈をお直しに出すとしたら?料金相場とおすすめネットショップ
正式な場に着て行く着物は、お直しに出して下さい。自分で直すのは難しいです。
和裁のできる方以外は、結局やり直す事になるので最初からお直しに出しましょう。
呉服屋さんの店舗では価格がまちまちなので、電話で確認するのが無難です。
ネットショップでは、送料込で5,800円~10,000円が相場。
単に袖丈直しと言っても、訪問着では柄合わせで仕上がりが違ったり、手縫いではなくハイテクミシンの場合もあります。信頼できるショップを選びましょう。
また、ショップによっては「ほどく」のが別料金の場合もあるのでよく見て注文しましょう。
こちら↓は、裄直しか袖丈直しを選べます。袖丈直しの場合は「洗い筋けし」は不要。「ほどき」の料金も含まれています。
こちら↓もおすすめ。和裁師が一番良い直し方を提案してくれます。単衣であれば、割引もあります。もちろん「ほどき」料金込みです。
【番外編】着物の袖丈に合わせて長襦袢を複数用意する
着物によっては袖の柄の関係で、短くするとバランスが悪くなったり切れてしまう事も考えられます。どうしてもそのままの袖の長さで着たい場合は、それに合った長襦袢を探して購入するか仕立てるしかありません。
持っている着物全てのサイズをチェックし、袖丈別に長襦袢を用意しておくのも一つの方法です。
管理は少し大変ですが、きれいに着られますよ。リサイクルでも様々な袖丈の長襦袢を購入できるので、収納に余裕のある方はチャレンジしてみて下さいね。
こんな感じで管理シートを作ると良いのではないでしょうか?ビビネコも作っていつでも確認できるようにしてあります。
手持ち着物 | 身丈 | 裄 | 袖丈 | |
青の色無地 | 袷 | 160 | 67 | 56 |
鈴柄・黄色の小紋 | 袷 | 162 | 65 | 49 |
ピンク系格子の紬 | 単衣 | 160 | 65 | 49 |
波模様の泥大島 | 袷 | 165 | 69 | 49 |
【番外編】筒袖の長襦袢を着る
着物の袖の長さはそのまま生かし、長襦袢を筒袖にしてしまえば何も考えなくて良いので楽ちんです。
転勤族のビビネコはこちらの方法。マイサイズの長襦袢と筒袖のみで乗り切っています。
物を増やしたくない方はこの方法がおすすめですよ。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、着物と長襦袢の袖丈の長さが合わない時の対処法について解説しました。まとめると、
サイズがバラバラな着物が増えてくると悩みますよね。
一番良いのは、どの組み合わせでも大丈夫なように全てのサイズを合わせてしまう事。
しかし、お金もかかるのでなかなかそうはいきません。
今回の記事も参考にして、皆さんの着物ライフに合った方法で楽しんで下さいね!
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