こんにちは!ご訪問ありがとうございます!
あまりの暑さに頭が回らず、しばらく更新が途絶えたビビネコです。
皆さん体調崩されていませんか?もう少しだと思うので乗り切りましょうね。
今回は着物に関する記事です。
ビビネコは今まで、自分のために装う事を前提として記事を書いてきました。
今回は「茶道」というシチュエーションに限定した、着物に関する記事です。
茶道を始めて間もない方、その中でも「特定の流派に入門された方」に向けた内容になっています!
- 〇〇千家に入門して習い始めたけど、着物は何から揃えたらいいか分からない
- 着物を揃えたいけど、不要な物を買って失敗したくない
- できるだけ少ない着物で効率よく済ませたい
- 衣替えとか良く分からない
- ついでに帯の合わせ方も知りたい
こんな悩みを解決します!
ちなみに、着物を着るために必要なものを最低限揃えたいと思っている方は、こちらもチェックしてみて下さいね!
茶道の着物シリーズ③④はこちら↓↓↓
ビビネコのプロフィール
茶道歴約20年 表千家茶道講師許状所持
入門・習事・飾物・茶通箱点・唐物点・台天目点・盆点 取得済
ほぼ毎週、着物でのお稽古を継続中 年に数回、宗匠稽古、講習会に出席
着物はタンス2棹にびっしり、枚数は秘密(笑)
インスタグラムでは、ほぼ毎日着物コーデをアップ!
「楽天ROOM」には掘り出し物の高品質リサイクル着物、帯、小物などをこっそり紹介中(笑)
ではまず前提から見てゆきましょう!
注意するポイントは、講習会やお茶事、お茶会への出席か否か
茶道の中でも、普段のお稽古は先生次第で特に決まりは無い
普段のお稽古で着物を着る時は、ビビネコはどんな着物・帯でも良いと思います。着物を着てお稽古するだけでも十分立派ですよ!
しかし先生によっては、何か注意される事もあるかもしれないので、事前に
「こんな着物があるのですが、もったいないので着てもよろしいでしょうか?」
と聞いておくとよりスムーズですね。
文化部活動やサークル、趣味程度の集まりなら、どんな着物でも全く気にする必要はありませんよ!
日常着物は自分のために装い、茶道の時は「場」に合ったものを着る
注意しなければいけないのは、みんながキチンとした装いをする「茶事」「講習会」や「お茶会」に出席するとき。
表千家や裏千家、武者小路千家など様々な流派がありますが、その流派の家元に「入門」すると、定期的な集まりがあると思います。
ビビネコは表千家なのですが、年に一回一般講習会と資格者講習会があり、さらに一般にも開放されるお茶会があります。
そのような場では、その場にふさわしい装いをする必要がありますよ。
でも、ポイントだけ押さえておけばそんなに怖がる事は無いので、順に見てゆきましょう!
茶席の着物として色無地一つ紋を最初に用意したほうが良い理由
結論から言って、色無地の一つ紋を用意しておけば全て事足りる、です。
茶道の時には、先生達や目上の方に失礼の無いようにしなければなりません。
着物を楽しむより、その場にふさわしい装いをするのが優先なんですね。
なので、純粋に着物を自由に楽しみたい!という方は、茶道とは別に着物を着る機会を作った方が、茶道も、着物も楽しめます(笑)
結果、「とりあえずお茶の時に何の心配も無い着物を」
と考えた時に一番間違いないのが「一つ紋の色無地」です。
どこに着て行っても絶対に失礼にならない
茶道では、昔からの「しきたり」を守っている方がほとんどです。
「しきたり」では場に合わせた着物や帯の選択、季節に合わせた衣替えが定められています。
しかしどこに何を着て行けばOKなのか、マスターするまでは混乱しますよね?
かといって、場にそぐわない格好で恥をかくのも嫌ですし…
そんな時に安心なのが、一つ紋の色無地です。
どこに着て行っても、絶対に失礼にあたりません。派手にもなりません。
「ザ・上品できちんとした装い」といった所ですね。
例えば茶道において、京都の家元から内弟子の先生が見え、講習を開いて頂く。
もしくは目上の方に正式なお茶事に招かれる、といった場合には、「格」が高く、派手派手しくない装いが最適です。
色無地に一つ紋を付けると、いわゆる「格」が高くなり、礼をつくしたきちんとした装いになります。
ちなみに、ビビネコの支部では資格者講習(唐物以上を取得している)では一つ紋の方が多く、一般講習(入門していれば出席できる)は小紋~訪問着まで様々な着物の方がいらっしゃいます。
色無地一つ紋は、帯を変えると着られる範囲が広い
色無地の一つ紋は、着られる範囲が広いのも一枚目におすすめする理由です。
茶道をしていると、お稽古からお茶事までさまざまな場面で着物を着ることになりますが、どんな場で着ても大丈夫。
後ほど具体的なシチュエーションを紹介しますが、帯を変える事で「雰囲気」や「格」を変えられるので、非常に使い勝手が良いのです。
できるだけ着物の枚数を少なく持ちたい、という方にもおすすめです。
先生や周りの先輩達よりおとなしく装えるため、絶対に浮かない
茶道を始めて間もない時は、先生や周りの先輩達より華美にならない方が無難です。
悪目立ちして、噂されるのは嫌ですよね。
その点「色無地の一つ紋」なら、きちんとしていて控えめ、先生や周りの方、その場に敬意を表した装いになるので、周りから浮くことはありませんよ。
色無地一つ紋は、模様が無いので細かい季節を気にする必要が無い
訪問着や付け下げも素敵なのですが、模様によっては季節を選びます。
同じ袷(あわせ)の着物でも、お正月にふさわしいものとか、桜が咲く前が良いとか、細かく見ると色々あります。
着物を着始めの頃には、そういった判断が難しいですよね。
ならば、いつ着ても大丈夫な色無地を選ぶと楽ですよ。
素敵な柄物は、これからゆっくり楽しんで揃えれば良いのです。
季節や素材に関しての注意点
10月~5月は袷、6月・9月は単衣、7月・8月は絽と季節に合わせる必要がある
先ほど少し季節の事を述べましたが、ここで言う季節は、「着物の衣替え」に関する事になります。
いわゆる「冬物」「夏物」といったものですね。
普段着は何を着ても良いのですが、かしこまった場ではある程度その切り替えを守ったほうが無難。
ザックリ分けると以下になります。
10月~5月 | 袷(あわせ)の色無地 |
6月・9月 | 単衣(ひとえ)の色無地 |
7月・8月 | 絽(ろ)の色無地 |
最近は温暖化で気温が高く、単衣や絽の着物を目安よりも長く着る事もあります。
しかし、皆さん基本はこの表にしたがって装っていますね。
そのため「色無地ですべて乗り切る」としても、3枚必要になってきます。
しかし単衣や絽は着る期間が短く、その期間に講習会が必ずあるとは限りません。
なので、まずは袷(あわせ)の色無地一つ紋だけ用意して、単衣や絽は必要になったら用意、で構わないとビビネコは思います。
素材は正絹でもポリエステルでも大丈夫
季節に関しては、割ときちんとしていますが、素材に関してはどうでしょう?
実は、素材に関しては特に言われません。
というのも、「見た目では正絹かどうかが分からない」のです。
なので、正絹でもポリエステルでも問題ありませんよ。
ビビネコは、袷と単衣は正絹を着ていますが、絽は正絹とポリエステルを使い分けています。
夏場は汗をかいて汚れやすいので、自宅で洗濯できるポリエステルの絽をよく着ます。ヤフオクで2,000円で購入しました(笑)
紬の色無地は少し格が下がるので、正式な場にはおすすめしない
最後は「織」に関して。
実は、色無地でもお茶席にはあまりおすすめできない物があります。
それが「紬(つむぎ)」です。
着物の生地には様々な織がありますが、表面がザラリとした紬は「普段着」になってしまいます。
結城紬に代表されるものすごく高価でレアな紬でも、「超高級な普段着」なのです。
よく例えられるのは「ビンテージデニム」。
何十万もするビンテージのデニムであったとしても、会社の会議や結婚式に履いていきませんよね?
あの感覚です。
着物にはまり、お稽古の時に紬を着たい、茶道以外でも着物を着たい!となったら購入しましょう。
色無地一つ紋が着られる具体的シチュエーションと帯合わせ
ここに挙げる例は、絶対ではありません。こんな感じに合わせると間違いないですよ!という一例になります。
この例を参考に帯を選んでみて、お師匠さんや先輩に確認してみて下さいね!
正式なお茶事には、有職模様の袋帯を合わせる
茶道を習い始めてすぐは、正式なお茶事に呼ばれる事はあまり無いかもしれません。
茶事を簡単に説明すると、
正式なお茶事(注:季節により順番が変わります)
・初座席入り(しょざせきいり)
・初炭(しょずみ)
・懐石(かいせき)
・主菓子(おもがし)
・中立ち(なかだち)
・後座席入り(ござせきいり)
・濃茶(こいちゃ)
・後炭(ごずみ)
・薄茶(うすちゃ)
・退席(たいせき)
この一連のもてなしを一つの茶席で約4時間で行います。
このような席に招かれた場合は、帯は有職文様(ゆうそくもんよう)や華やかな唐織(からおり)の帯が良いですね。招いてくれた方への敬意を表す事ができます。
お茶会(大寄せでも小規模でもOK)は季節の袋帯や華やかな袋帯、名古屋でも可
お茶会は、茶事とは異なり、気軽に抹茶とお菓子を楽しめるような会になります。
〇〇茶会、一席△△円のような会ですね。同じ会場に何席も用意されている場合もあります。
茶道の経験の無い一般の方にも開放されており、洋服で参加する事もできますよね。
そのため、帯も袋帯・名古屋帯どちらでもOKです。
自由に楽しんで帯合わせをしてみましょう。
茶道の講習会は、袋帯や織の名古屋帯
茶道の講師が来て講習の場合は、少し改まった装いが良いですね。
袋帯で二重太鼓を結ぶか、少し改まった柄の織りの名古屋帯がくだけすぎずに合うと思います。
「毎回同じ帯なんてプライドが許さない(怒)」という人以外は、制服のように「かしこまった場で締める帯」を決めてしまうと楽ですよ!
ビビネコも最初の数年は、毎回同じ帯をしていました(笑)
茶道の講習なので、着物で張り合うのは無意味ですよね!しっかりお茶の勉強しましょう!
普段の茶道のお稽古はどんな帯でも良い
茶道のお稽古ならば、帯はどんなものを締めても大丈夫です。
着物と帯が合っていなくても、練習と割り切ってしまえば関係ありませんよ!
様々な帯を締めてみると、良い練習になります。
帯によって長さが違ったり、柄の出しやすさや硬さなどクセがあるので、一度締めておくと本番で慌てなくて済むのでとってもおすすめです。
着物と帯の合わせ方の練習もできちゃいます。
余談ですが、着物のコーデで悩みがちな方、「合わないかも」と思う着物と帯も、一度「着てみて」下さいね!
着物は着てみると「意外と良い」という事が多いです。そして、コーデに慣れるのは「回数を着る」これに限ります。もちろん着付けの上達にも直結しますよ!
ビビネコのインスタグラムでは、着物コーデを紹介しています。良かったら覗いてみて下さいね。
茶道に適した帯に関する記事はこちら↓↓
おまけ:入学式、卒業式、結婚式、披露宴まで着られる
茶道とは関係ありませんが、入学式や卒業式の父兄として、また結婚式や披露宴の参列者としても色無地一つ紋は着られます。
訪問着より華やかさは劣りますが、格の高い帯を合わせるとれっきとした正装なのです。
キリッとしてかっこいいですよ!
江戸小紋の一つ紋は、色無地の一つ紋と同じと考えて良い
ここまで、色無地一つ紋をおすすめしてきましたが、実は「江戸小紋の一つ紋」は色無地一つ紋と同格になります。
色無地でちょうど似合う色が無い、もしくは、きつくなりすぎてしまうという方は、細かい柄(遠くから見ると無地に見える)の江戸小紋の一つ紋も選択肢に良いですよ。
まとめ:茶道に着る着物、最初の一枚は似合う色の色無地を!
以上、茶道で着る着物、最初に買うなら色無地一つ紋がおすすめな理由と具体例を解説しました。
そして大切なのが、色無地を選ぶときは、「似合う色」を選ぶという事。
模様がないので、「色」で似合う、似合わないが決まります。
お顔にあてて選ぶのが一番良いのですが、呉服屋さんで買うのは厳しい。
そんな方は、まずヤフオクやヤフショ、楽天市場でリサイクル品をお安く購入してみると良いですよ。
もし、ネットショップのおすすめ商品が知りたい…という方がいらっしゃったら、
「ビビネコのROOM」↓↓↓で随時紹介しているのでぜひチェックしてみて下さいね。
そして着物に慣れ、分かってきたら欲しいモノを新品で購入すると後悔しなくて済みます。
まずは一枚、色無地か江戸小紋の一つ紋を手に入れて帯あわせで乗り切り、徐々に好きな着物を揃えてゆきましょう!
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