【茶道の着物】そろえ方③半衿は白の塩瀬か縮緬!夏用と袷用を用意する

茶道の着物のそろえ方③半衿は白の塩瀬か縮緬!夏用と袷用を用意する 着物
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こんにちは!ご訪問ありがとうございます!
着物を着始めて20年になる表千家茶道講師のビビネコです。
現在も毎週のお稽古、年に2~3回泊りがけで宗匠稽古や講習会に着物で参加する生活。

このブログの着物カテゴリーでは、着物まわりでお役に立ちそうなこと、着物ライフがより快適になる商品などを紹介していますよ。

今回のテーマは、「茶道の時の半衿」について。

半衿って、可愛いものモダンな染豪華な刺繍など沢山ありますよね?

  • 茶道には使えるか?
  • お稽古にはどう?
  • 薄い色なら?
  • 素材は?


こんな疑問、お偉い先生には聞きずらいですよね?
そんな細かい事をこっそり勉強したい方に向けた記事になっています。

それぞれの半衿の特徴もまとめているので、ぜひ最後まで見て行って下さいね!

ビビネコのプロフィール
茶道歴約20年 表千家茶道講師許状所持
入門・習事・飾物・茶通箱点・唐物点・台天目点・盆点 取得済
ほぼ毎週、着物でのお稽古を継続中   年に数回、宗匠稽古、講習会に出席  
着物はタンス2棹にびっしり、枚数は秘密(笑)
インスタグラムでは、ほぼ毎日着物コーデをアップ!ぜひフォローしてみて下さいね。
「楽天ROOM」には掘り出し物の高品質リサイクル着物、帯、小物などをこっそり紹介中(笑)

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茶道で使用できる半衿

茶道で使用できる半衿は、基本白のみです。
織りは塩瀬、もしくは縮緬。夏ならば絽塩瀬絽縮緬で、重ね衿は付けません。

それはお茶会、講習会、お稽古すべてに共通です。
厳しくない先生なら、「お稽古の時はどんな半衿でも良い」と言われることもあります。(ビビネコが教えている茶道教室は、サークルなのでどんな半衿でもOK)
しかし入門して間もないは、無難に決まり通りの衿にすることをおすすめします。

では「塩瀬」か「縮緬」にする理由を考えてみましょう。

茶道はお客さまをもてなすもの。
一服のお茶を美味しく飲んで頂くために、茶室を整え、花を入れ、お客様のことを考えて道具を選ぶ。
季節に合ったお菓子も用意して、こころを込めてお茶を点てるのです。

そこに自分が目立つ、過度に華やかな衣装は必要ありません。不快感を与えず清潔で楚々としたたたずまいで、お道具や雰囲気と調和することが大切。

そのため、半衿も白の塩瀬か縮緬が好まれるのです。

一方、素材に関しては特に決まりはありません。
清潔で美しく着つけられてればポリエステルでも大丈夫

ただし麻や綿はあくまでもカジュアルな素材であり、外見から分かってしまうため避けましょう。

効率的な長襦袢、半衿の準備の仕方

皆さん、半衿付けるの得意ですか?
ビビネコは全く得意でもなく、好きでもないので、できるだけしなくて良いように準備しています。

茶会や宗匠稽古、講習会に着て行く長襦袢は袷と絽で一枚ずつこれというものを決めています
それは半衿も塩瀬で、そのまま着ればどんな時も対応できるもの。
その他の正絹の長襦袢は、地紋入りやレース、染が入った半衿を自由に付け替えできるようにしています。

こんな風に茶道用と遊び用の長襦袢を分けてしまえば、いちいち半衿を付け替える手間も要らず時間効率が良いですよ。もちろん、新しく購入する必要はありません。今お持ちの長襦袢を分けてしまえばそれで大丈夫です。

参考までに、ビビネコがフォーマルに使っている長襦袢はポリエステル素材、衿には最初から半衿がしっかり縫い付けられたこちらです。興味のある方はどうぞ。
同じポリエステルでも「東レシルック」と他のメーカーでは着心地が違うので、もし購入するならば注意して下さいね。

絽の長襦袢には絽塩瀬の白半衿が付いていますし、袷の長襦袢には塩瀬の白半衿が付けられ、そのまま洗濯機で丸洗いできてアイロンが要らない優れものです。
こちらも、同じ紙人形仕立てのポリエステル長襦袢が数種ありますが「爽竹+セオアルファ」が一番涼しいので、購入する時は注意しましょう。(ビビネコは10年以上爽竹タイプを愛用中)

これさえあればどんな茶会だろうと講習会だろうと安心!というものを準備しておくと慌てなくて済みますし、余計なお買い物をする必要も無くなるのでおすすめです。

もし用意している長襦袢とリサイクル着物の裄が合わない時も、安全ピンで応急処置できるので心配いりませんよ!こちらの記事を参考にしてみて下さいね。

市販されている半衿の用途、特徴

先ほど述べたように茶道では基本白の半衿しか使いません。
では、他の半衿は絶対使えないかというと、先生の考え方次第でお稽古では使えたりします

茶道での使用用途・特徴
どんな時でもOK汚れの無い白は、清潔感があり非常に好ましい
アイボリーごく薄い生成りなら、お茶会・講習会でもOK真っ白よりも生成りの方が顔なじみが良い場合はこちらを使っても良い(子供顔の方は生成りが似合いやすい)
カラー半衿・染柄お茶会、講習会NG淡く染柄が目立たない程度のものなら、先生の許可があればお稽古には可。

色は「清潔感のあるもの」が大前提。
白や薄い生成りはOKです。汚れが目立ってきたりシミが付いた時は交換しましょう。

素材

素材茶道での使用用途・特徴
正絹どんな場面でもOK汗の吸い取りも肌触りも良く、見た目にも美しい。日光で黄変することがある。ウォッシャブルシルクがおすすめ。
ポリエステルどんな場面でもOKものによっては汗で肌に張り付いて不快。また、薄手の商品は半衿が波打って着姿が見苦しい。ポリエステルの中でも品質の良いモノを選ぶ必要がある。
お稽古には可肌に張り付かず、夏には涼しい。洗濯もしやすいので、お稽古に着ると良い。先生に確認して着用。
綿お稽古には可肌に張り付かず、洗濯しやすい。レースなど季節を問わないものは、先生の許可が出たら通年着ることができる。

正絹は肌触りも着姿の美しさもすぐれているものの、「洗濯問題」「直射日光での黄ばみ」がネック。
ビビネコは「ウォッシャブルシルク」「黄変防止加工」されているロングセラーのものを正絹長襦袢に付けています。
これは250匁(もんめ)。厚地で着た時にシワがよりにくく美しい着姿になります。

重めの塩瀬
生地がしっかりと厚くて、シワなくふっくらしますよ!

衿秀の半衿はとても質が良いのですが、なかなかのお値段(笑)
ビビネコが使っている正絹半衿でも十分美しいですよ。
ネットショップを確認しましたが、同じ「ニューシュピア」でも「薄手で安い」ものがあるようです。
薄いものはヨレヨレとシワになるため買い直しになります。注意して下さいね。
200匁(もんめ)以上と確認できるものを買いましょう。

\しっかり厚手、高品質の280匁/
\しっかりした厚さ、240匁の夏用の絽/

特殊なもの

色々な半衿と茶道での使用について一覧にしてみました。

茶道での使用用途・特徴
縮緬どんな場面でもOK洗濯で縮むことがあるので注意。縮み防止加工されていると安心。
地紋お稽古なら許可ありで可地紋が織り込まれた高級感ある半衿ですが、正式な場では避けた方が無難。お稽古にはもったいないので、お出かけ着やお祝いの席に使うと素敵。
刺繍不可華美になりがちなので、茶道では使わない。普段のお着物のおしゃれとして使用。
絞り不可派手ではないが、贅沢感があるので使用しない。お出かけやお祝い事の席に。
ビーズ不可華美なので茶道では使用不可。普段の着物のおしゃれに。
楊柳夏はお稽古ならOK単衣~夏物の着物のお稽古に。肌に張り付かないので涼しい。
レースお稽古なら許可ありで可あまり目立たないレースなら、許可を得てお稽古に。街着のおしゃれに。
フリルレース不可華美なので茶道では使用不可。普段の着物のおしゃれに。

縮緬は、縮み防止加工されていないと一回の洗濯で使えなくなってしまう事もあるので選ぶ時は「縮み防止加工」されているか確認をお忘れなく。

洗濯機で洗えるポリエステルの半衿はこちらが2枚セットでお安いです。安心の衿秀。↓↓↓

まとめ

いかがでしたか?今回は、茶道の時の半衿について解説しました。

皆さんだいたい想像はついていたと思いますが、これでスッキリと腹落ちしたのではないでしょうか?

結論はこれだけ!

茶道の時の半衿は白の塩瀬もしくは縮緬が絶対に間違いない

可愛い半衿に心奪われることと思いますが、それは茶道以外のお出かけに使いましょう。

長襦袢を茶道用とお出かけ・街着用に分けておけば管理も楽々!
うまく使い分けて、楽しい着物ライフを送って下さいね!

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