こんにちは!ご訪問ありがとうございます。
皆さんに見て頂けることが、更新の励みになっています!
今回は、「単衣の長襦袢」についての記事です。
- 単衣の長襦袢って何?
- 6月や9月は絽の長襦袢を着ている。単衣の長襦袢っていつ着るの?
こんな疑問をお持ちの方いませんか?
そこで単衣の季節を中心に、長襦袢の違いと使い分け、おすすめ長襦袢の紹介をしてゆきたいと思います!
ビビネコのプロフィール
茶道歴約20年 表千家茶道講師
入門・習事・飾物・茶通箱点・唐物点・台天目点・盆点 取得済
ほぼ毎週、着物でのお稽古を継続中 着物はタンス2竿にびっしり、枚数は秘密(笑)
そもそも「単衣長襦袢」と「袷長襦袢」「夏用長襦袢」の違いとは?
着物、帯、長襦袢に共通しますが、衣替えの時期には、はっきりとした境界線はありません。
ネットの情報、茶道関係の書籍、着物雑誌、着物屋さんが配っている早見表、色々見てきましたが全部違います。
そして、どの情報でも最後には「その日の気候に合わせて選択して良い」という注意書きがされているんです。
なので、一般的に言われている情報と許容範囲を表にまとめてみました。
長襦袢 | 時期 | 袖 | 半衿 | 生地 |
袷(あわせ) | 11月頃~4月頃 | 無双(むそう) | 塩瀬 | 綸子(りんず)や 縮緬(ちりめん) |
単衣(ひとえ) | 4月~5月、9月~10月 | 単衣(ひとえ) | 塩瀬 | 薄手の生地 |
夏物 | 6月・7月・8月・9月まで | 単衣(ひとえ) | 絽 | 絽や紗、麻 |
時期を見て頂くと分かるように、月が重複しています。これは、「その日の気候に合わせて、どちらでも良いよ!」という事です。
袷は袖が無双、単衣は袖が単衣、夏物は袖が単衣で絽
袷と単衣の大きな違いは、袖が無双(むそう)か単衣(ひとえ)かになります。生地は単衣のほうが薄め。
無双(むそう)とは、生地が二重になっている仕立て方になります。袖の手首のところを裏から見ると分かりやすいですね。
夏物は、単衣の仕立てで、生地が絽や紗になっています。
夏用長襦袢から単衣長襦袢、袷用長襦袢に変えるタイミング(9月→11月)
夏用長襦袢は、半衿や生地が「絽」なので、暑さが厳しい時期は着ていて大丈夫。
目安としては9月までですね。
さすがに10月になると、いくら暑くても「絽」という訳にはいきません。季節外れ感が出てしまいます。そんな時には単衣の長襦袢を着ましょう。
単衣長襦袢は、9月から10月まで着られます。
塩瀬の半衿が付いた単衣長襦袢なら、実際には11月くらいまで着ていても大丈夫です。暑い日は無理せず涼しい物を選んで下さいね。
袷用長襦袢から単衣長襦袢、夏用長襦袢に変えるタイミング(3月→6月)
3月はまだ袷の長襦袢のほうが良いですね。
4月、5月になると、暑い日は単衣長襦袢に変えられます。
6月は、涼しい日は単衣長襦袢を、暑い日は絽の長襦袢を着ましょう。
6月・9月の半衿は「絽」じゃなくて良いのか
ここも意見が分かれる所ですが、実際に多くの着物の方が集まる茶道の講習会に行くと人それぞれ。
着物は単衣でも、半衿は絽の方も居れば塩瀬の方も居る。
なので、その日の気候に合わせた半衿で大丈夫です。
単衣長襦袢選びで失敗したくないなら「東レ爽竹長襦袢 単衣袖楊柳さざ波」がおすすめ【レビュー】
ビビネコは夏物、袷ともに爽竹の長襦袢を愛用していますが、単衣の長襦袢もおすすめなので紹介しますね。
ビビネコが購入して残念だった点
正直、残念だった点は特にありません。
価格は高めですが、長く着られて他の長襦袢を買う必要が無いので、良かったと思っています。
これ一枚で夏物と袷の間の季節を過ごせます。普段着など筒袖OKなシチュエーションの時は、レース衿の半襦袢も使います。
ビビネコが購入して良かった事
袷や夏物も良いのですが、この単衣用の良い所は、生地が楊柳なので肌に張り付かないところ。
茶道をしていると、炭で火を起こしてお湯を沸かしたり、熱いお茶を飲みます。
すると秋のはじめや冬でも結構暑い時があります。
この長襦袢は衿が塩瀬なので、10月を過ぎて着ていても全く問題無し。
とても便利で快適です。
「東レ爽竹 単衣袖楊柳さざ波」の魅力
やはり、テクニック要らずで着付けがキレイにできる事ですね。そしてお手入れが超絶簡単です。
型崩れもないので、いつまでもキレイが長持ちします。
今持っている正絹の長襦袢が擦り切れたら、「爽竹シリーズ」だけにしても良いかなと思っています。
「東レ爽竹長襦袢 単衣袖楊柳さざ波」のデメリット
価格が高め
価格は高いです。
多分、このシリーズを着たことが無い方は、「ポリエステルにこの値段か~」と思ってしまうでしょう。
しかし、着てみるとその良さに納得してもらえると思います!
正絹よりは暑い
正直、なんだかんだ言って正絹よりは暑いです。
いくら竹の繊維だと言っても、ポリエステルも混ざってますし。
それでも、気軽に洗濯できる利点は捨てがたいのです。
違う半衿を付けたい時は、手で付ける必要がある
半衿は、完全に縫い付けられています。その縫い付け方が特殊なので、外す事が出来ません。
もし他の半衿を使いたい時は、最初から付いている半衿の上に付ける事になります。
「東レ爽竹長襦袢 単衣袖楊柳さざ波」のメリット
初心者・中級者問わずキレイな衿元、着姿が完成する
初心者の方は特に、中級者の方でも、「衿元が詰まってきて、もっさりした着姿になる」という悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
着付け上級者なら、どんな長襦袢でも着方でカバーできます。着付け教室に行ってテクニックを完全マスターする、でも構いません。
しかし初心者や中級者の方は、仕立て自体が工夫されたものを使うのが早いです。
洗濯機で丸洗いできてアイロンいらず
洗濯機で丸洗いできる長襦袢は、最近は種類が豊富にあります。
しかし、中にはアイロンがけをしないとシワシワで着られないものもあるので注意が必要ですよ。
他の洗える長襦袢とはレベルの違う、正絹と変わらない質感
質感がポリエステルの域を超えていると思います。
安っぽいシャカシャカした感じが全くありません。かといって、まとわりつかずサラサラしているので着ている時にストレスを感じません。
肌ざわり、裾さばきが秀逸
この単衣長襦袢は楊柳(ようりゅう)生地なので、腕に汗をかいても張り付きにくいです。
経験のある方もいらっしゃると思いますが、腕に長襦袢が張り付くと着物の袖から出てきてしまう事が。この長襦袢なら、その問題が解決されますよ。
裾さばきも良いので、歩きやすくて快適です。
茶道や式典などの正式な場にも自信を持って着られる
このシリーズの長襦袢は、ポリエステルですが式典や正式な場でも全く問題なく着られます。
逆に、頑張って正絹を着て衿がヨレヨレ、着崩れてしまうよりこちらの方が優れていると思います。
「東レ爽竹プレタ長襦袢単衣袖楊柳さざ波」が向いている人
- これから単衣の長襦袢を新しく購入しようと思っている人
- 今持っている単衣の洗える長襦袢に不満のある人
- 衣紋が抜けないという悩みがある人
- 正絹長襦袢のお手入れが大変で悩んでいる人
- 質の良い、洗える単衣長襦袢が欲しい人
- 無駄な買い物をして損をしたくない人
「東レ爽竹プレタ長襦袢単衣袖楊柳さざ波」が向いていない人
- 長襦袢は絶対に正絹が良い人
- 今後、頻繁に着物を着る予定が無い人
まとめ:洗える単衣長襦袢が欲しい人で、損をしたくない人は購入すべき
ここまで、長襦袢の季節による違い、おすすめの長襦袢について解説してきました。
結論、単衣の長襦袢をお持ちでない方で、今後継続して着物を着る予定がある方は、おすすめの「単衣袖楊柳さざ波」を購入すべきだと思います。
お手入れが楽で、クリーニングの必要が無いので、ランニングコストが雲泥の差ですよ。
絶対に買って損の無い商品と自信を持っておすすめします!
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