「今年の夏は浴衣を着たい!でも、何をそろえればいいの?」
そう思っている方いらっしゃいますよね?
今回の記事では、浴衣初心者さんが最低限そろえるべきものを7つ厳選してみました。市販の浴衣セットには実際には必要ない物も含まれていたり、品質の割には意外と高くついたりします。
本当に必要な物だけ、ある程度の品質のものを揃えるとのちのち買い直さないといけない、という事がなくなりますよ。後悔しないよう、しっかりチェックしてからお買い物をしましょう!
浴衣を着る時に必須の物
①浴衣
最近はマイサイズに仕立てなくても、出来上がった浴衣が各サイズ販売されています。サイズが小さいと着崩れやすいので、必ず体に合ったサイズで好きな色柄を選びましょう。
一点注意して欲しいのは、「ペラペラの薄い生地のものは透ける」という事です。
紺色など濃い色の浴衣なら問題ないのですが、白や薄いピンクなど淡い色の浴衣は、中に着ているショーツからブラまで、後ろからスケスケという状況になりかねません。
この記事では、浴衣の下には必ず浴衣下を着てもらうようにお願いしていますが、その浴衣下もペラペラだと、柄物のショーツが透ける事もありますので十分注意して下さいね。
②帯(半幅帯もしくは兵児帯)
帯も沢山の種類が販売されていて、選ぶのが楽しいですね。
半幅帯でも良いですし、兵児帯(へこおび)をふんわり結ぶのも可愛らしいです。素材や厚さによって多少の結びやすさは変わりますが、基本どんなタイプを選んでも大丈夫です。
③腰ひも
女性の街着としての浴衣は、旅館にある浴衣とは着方が違います。
ただ体の前で合わせて帯を結ぶのではなく、まず下半身部分を整えて腰ひもを結び、おはしょりを整え、衿合わせをしてヒモか伊達締めで押さえます。
なので腰ひもが最低1本、伊達締めを使わないなら2本必要になります。
④肌襦袢+裾除けもしくは浴衣下、和装(浴衣)スリップのうちどれか
昔、浴衣はお風呂上りに素肌に直接着ていた時代もあるようですが、今は浴衣を軽い外出着として着用するようになっています。
そのため、旅館などで着るのとは違い、外出する前提で下着以外に肌着を用意する必要があります。
「肌襦袢+裾除け」もしくは「浴衣下」と呼ばれるワンピースタイプの肌着、呼び方は違いますが、「和装(浴衣)スリップ」と呼ばれるもののどれかを必ず着用して下さい。
これには、汗取りと透けの防止の効果があります。
「浴衣は洗えるじゃん!汗取りなんて必要?」
と思われるかもしれませんが、必要です。理由は、
「汗取りを着ないと、汗をかいた足に浴衣が貼り付いて歩きにくい、着崩れるから」です。
そして「透け問題」。淡い色の薄い生地の浴衣は特に注意です。お尻から足首までは生地が一枚なので、下着の上に直接浴衣を着ると下着が丸見えになってしまいます。
とにかく、上半身も下半身も下着と浴衣の間に必ず一枚肌着を着て下さいね。
⑤着物ブラ
胸が大きくなく、手持ちのタイトめなタンクトップで胸が押さえられる方は買わなくて大丈夫です。
胸が大きい方は、ブラジャーはできれば着物用、もしくはホールド力高めのスポーツブラを着用するほうが良いです。
理由は、「帯の上に胸がドンと乗るのは老けて見えるから」。
帯の高さと胸の高さは、同じか帯を高くしたほうがスッキリと上品に美しいです。胸が帯に乗っかっていると、老けてだらしない感じに見えます(好みの問題で乗っている方が好きという男の方もいらっしゃいますが)。
なので、よく着物の時は「さらしで胸を押さえる」とか、「胴体をズンドウに整えた方が良い」と言われるのです。着物ブラは、胸の大きい人でもスッキリと胸を押さえるようにできているため、つけると着姿が美しくなります。
こちらは、着物ブラと浴衣スリップが一体化したもので、一枚でスッキリ着られますね。↓↓↓
⑥下駄
着物は足袋と草履を履きますが、浴衣は裸足に下駄を履きます。下駄は履きやすく、歩きやすいので一足持っておくと良いでしょう。
⑦かごバッグ、巾着など
浴衣を着た時に持つバッグは、カゴや巾着などが可愛いです。持ち手が腕に掛けられる長さのものは、出店などでお買い物するときにも物を取り出しやすく便利ですよ。
肩掛けバッグは浴衣にはあまり似合わないので、事前に用意しましょう。
必須ではないが、あるとより良いもの
伊達締め
胸の前の衿合わせをきれいに押さえたり、帯を締めやすくするのに伊達締めがあるとより良いです。
腰ひもよりも幅広なため、より安定します。
マジックベルトタイプや、メッシュタイプ、正絹の伊達締めなど様々ありますが、どれでも構いません。蒸れにくさで比較すると【メッシュタイプ>正絹伊達締め>>マジックベルト】になります。
帯板
帯の腹側をよりきれいに整えられます。張りのある半幅帯であれば、無くても大丈夫ですが、兵児帯は前がクシャクシャに狭くなりがちなので、あった方が良いです。
補正のタオル
やせ型で、鎖骨のあたりやお腹周りが細すぎる場合は、薄手のタオルや補正用ワタなどで補正した方が貧相にならずきれいに着付けられます。着物用の補正肌着を持っている方は、浴衣でもぜひ使用して下さい。
好みにより帯締め・帯揚げ・帯留めを使ってもOK
普通の半幅帯や兵児帯の結び方であれば、帯締め、帯揚げは必要ありません。
しかし、最近の長い半幅帯では、帯締め、帯揚げを使った様々な変わり結びができますし、普通の半幅帯でも着物風に帯締めを結んだり、帯留めを着ける事もできます。慣れてきたら挑戦してみましょう。
代用品を使う方法
着物ブラをスポーツブラやブラトップで代用する
着物ブラ、結構お高いですよね…。年に一回使うだけなのに、買った方が良いか悩む…というかた、多いと思います。胸を平らに押さえるブラですから、普段使えないですしね。
でも、胸が大きい方で、今後、着物にも挑戦したい人や、浴衣を着る機会が多いという方は、思い切って購入した方がよいと思います。明らかにキレイに着られますよ。
本当に年に一回、浴衣しか着ない、という方は、ホールド力が高く、あまり胸の高さが出ないスポーツブラやブラトップで代用可能です。この場合、胸下からウエストにかけてくびれができているはずなので、そこにずん胴になるようにタオルを巻いて補正しましょう。
裾除けをステテコ、ペチコートで代用する
汗取り目的としての裾除けは、透けにくい浴衣であれば手持ちのステテコ、スカート用のペチコートでも大丈夫です。できれば、無地で目立たない色にしましょう。
透ける浴衣には、着物用の浴衣下、和装スリップ、裾除けを着用して下さい。ステテコやペチコートだと、短かすぎる裾が丸見えになるためです。
帯板を厚紙で代用する
帯板は、見えるものでは無いので、厚紙を帯幅にカットして(45×13㎝位で角を丸める)使用しても大丈夫です。子供などは昔からその方法で兵児帯を巻いていますよ。
下駄をサンダルで代用する
かかとの高すぎないサンダルで代用することもできます。スポーティなものは雰囲気が合わないので、バランスをみて選びましょう。
代用品を用いた時には、透けていないか必ずチェック!
着物用の着付け用品を使用した場合は、きちんと計算されて作られているので大丈夫ですが、代用品を使用した時は特に「後ろ姿」と「足もと」を確認しましょう。
家で着た時は気にならなくても、強い日差しや太もも、お尻の汗、急な雨で濡れて透ける事があります。ショーツも念のため無地の目立たない色を履いておきましょう。
まとめ
以上、まとめると次のようになります。
普段は着物を着ないという方も、夏には浴衣を楽しみたいですよね。
着付けは美容室などでしてもらうにしても、必要なものは自分で揃えておかなくてはなりません。
また、知らなかったためにいざ着てみたら着崩れやすかった!恥をかいた!とならないために、もう一度記事を見直し、手持ちのものを確認しておきましょう。
よくある着付けセットには、必要の無いものまで入っていたり、品質の悪い物だったりします。それにだまされないよう、必要なものだけ、良い物を揃えましょう。そして今年は浴衣を素敵に着こなし、良い思い出にしましょうね。
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