帯締め・帯揚げを水洗いしてみよう
着物はクリーニングに出すしかありませんが、小物までクリーニングに出すのは、お金がもったいない気がしますよね。
汗汚れ、ニオイは自分で水洗いすればスッキリきれいになりますよ。コスパ最高の手洗い方法を、ビビネコが実践しながら解説します。
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注意!薄い色と濃い色が混在する小物は水洗いしない方が良い
前提として、
①単色の小物
②多色だとしてもボカシ状になっていて、色移りが気にならない物
だけ洗えると考えて下さい。
薄い色と濃い色が混在する小物は、色移りして見栄えが悪くなります。水洗いは避けましょう。
洗い方
洗剤を測って水(30度程度ならぬるま湯でも可)に溶かす
洗剤は、水に良く溶かしてから使いましょう。生地を傷めるので、水、もしくは温かさを感じない程度のぬるま湯を使いましょう。
こちらは、ビビネコが帯揚げ、帯締め用に使っている最高級洗剤。シルクも傷めず風合いを損ねず、少量でしっかり汚れを落としてくれます。
濃い色のものは後回し
薄い色と、濃い色は分けましょう。
薄い色の小物を漬けおき洗いして取り除いた後に、同じ洗剤液に濃い色の小物を入れて洗うと、色移りを防止しながら洗剤を節約できます。
軽く押し洗いの後、10分浸す
洗剤液に帯揚げ・帯締めを入れます。全体を沈めたら、軽く数回押し洗いし、そのまま10分程度放置します。
今回、帯締めは試験的に濃い色と薄い色の混在した物を洗っています。
再度軽く押し洗い、振り洗い
10分程度経過したら、再度軽く押し洗い、帯締めはやさしく振り洗いし、洗剤液から取り出します。濃い色の小物がある時は、続けてこの液に漬け置き洗いします。
水を2~3回替えてよくすすぐ
水を2~3回替えながら、洗剤が完全に落ちるようにすすぎます。
タオルに挟んで水気を取る、もしくは1分程度脱水
タオルを使って水気をとっても良いですし、タオルに色移りするのが嫌な方、面倒な方は洗濯機で脱水しても構いません。
キツく脱水すると帯揚げがシワになるので、1分位にしましょう。
数点一度に脱水するときは、他のものと重ならないように配置して下さい。上になったものの色水が、下になったものに移ることがあります。
形を整えて陰干し
形を整えて、陰干ししましょう。洗濯バサミを使って干すと、跡が残ったり、ゆがんだりするので注意して下さいね。
帯締めは、完全に乾いたら終了です。
画像では、帯締めの濃い色が薄い色の部分に色移りしています。今回は試しに洗ってみましたが、やはり、濃い色は注意ですね。
帯揚げは、半乾きの状態でアイロンをかける
帯揚げは、半乾きの状態でアイロンをかけましょう。
良い洗剤を使えばそのままでもある程度きれいに仕上がるのですが、アイロンをかけるとさらになめらかに、ツルリと肌に沿う極上の肌触りになります。
この時、温度は110度~130度の低温で、できればハンカチなどで当て布をして短時間に済ませましょう。この時点で、完全に乾かなくても大丈夫です。ある程度アイロンをかけたら完全に乾くまでさらに陰干しして下さい。
洗剤はおしゃれ着用
絹は動物性たんぱく質でできているため、普通の洗濯洗剤(弱アルカリ性)では生地を傷め、ゴワゴワの仕上がりになります。必ずおしゃれ着用の中性洗剤を使いましょう。
特に、帯締め、帯揚げは他人の目に触れ、コーディネートの肝となるアイテムです。その風合いを損なってしまっては、せっかく汚れは落ちても残念な結果になってしまいます。
帯揚げ・帯締めを洗う時は、できればこちらの洗剤をおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?今回は、帯締め・帯揚げの水洗いの仕方を実践、解説しました。
汚れやニオイが強いけど、捨てたくない、洗って使いたい、そんな時に役に立つ内容になっているかと思います。
物を大切に受け継ぐ、素敵な文化ですよね。環境にも物にも、ふところにも優しく、皆さんに着物を楽しんでいただけたらと思います。
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