【薬剤師転職】本当は大変⁈ドラッグストア薬剤師の仕事内容!

転職系薬剤師が解説!薬剤師のお仕事 ドラッグストア編 転職
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「ドラッグストアの薬剤師って何しているの?」
「お給料高いみたいだし、興味はあるんだけど…。」
「休みってどうなっているの?」

こんな風に思っている方いませんか?

転職活動で具体的な仕事内容を調べても、多くの転職サイトではドラッグストアの実際の現場の情報ってほとんどありません。転職サイトの方が、すべての職場に実際働いていた経験があるとは限らないから。

勤務条件は求人を見ればわかりますが、皆さんが知りたいのはもっと内部の情報ですよね?

この記事では他のサイトには載っていないドラッグストアの現場について、経験者であるビビネコが解説します!

また、細かい仕事内容以外の部分にも着目した、ドラッグストアで働くメリット・デメリットに関する記事はこちら↓↓↓

    

調剤薬局併設ドラッグストアの仕事内容

処方せん調剤、疑義照会、投薬、レセコン入力

こちらは調剤薬局と同様のお仕事内容です。わかる方は読み飛ばして頂いて構いません。

ただし、調剤薬局であればレセコン入力は医療事務がほぼ100%行うと思いますが、ドラッグストアではそうとは限らないという事だけは押さえておきましょう。

レセコン入力をする事務員は、受けている処方せん枚数が多ければ居る可能性が高くなります。専任の事務員が居なければ、薬剤師がレセコンの入力をします

求人の「仕事内容」に「簡単なレセコン入力」とあれば、その業務にあたる事になるでしょう。
レセコンの種類やどの程度加算をシビアに取っているかにもよりますが、点数についての多少の勉強が必要になります。

逆に、調剤薬局勤務経験があり、点数の取り方が分かっていると即戦力として重宝される可能性が高いです。年収の交渉も有利に進むでしょう。
その他の薬品の調剤、疑義照会、投薬などは通常通りです。

調剤薬局内の薬品発注、荷入れ、在庫、期限管理

調剤薬局内の医薬品の発注、荷入れ等を行います。

受けている処方せん枚数が少ない、広域で処方せんを受けている、一人の患者さんのために用意している薬剤が多数あるなどの場合、薬剤の在庫管理の難易度が上がります。
薬品の回転が悪くなり、月当たりの在庫率も上がります。

いつも来ている患者でも、他の薬局に行ってしまえば、封を切ったその患者のためだけの薬品が残ってしまうなんて事もあります。

他のチェーン店で使用してもらえれば良いですが、使っている店舗が無ければ期限切れ廃棄になり、損失を出すなどがあります。また、そういった店舗を検索して送ったりという作業も思っているより時間が取られます。

薬品の在庫金額、廃棄したために出る損失は店舗の売上や利益の圧迫になるため、重要な管理項目です。

一般用医薬品の発注、荷入れ、在庫、期限管理

一般用医薬品も発注しますが、実際には本当に良く売れる商品は決まっています。
本部とメーカーとの契約で、季節ごとに勝手に送られてくる商品の売り場を作成して並べるという事も良くありますし、返品対応もしてくれます。

ビビネコが働いていた所では、発注はハンディ端末とパソコンで行っていました。なので、在庫数をどれくらいにするかは発注者の判断になります。

在庫・期限管理では、使用期限を適宜確認し、期限切れを販売しないよう返品します。一般用医薬品は、調剤薬局内で使用する医薬品と違い開封せずに販売するため、期限が近くなる前に返品できます。きちんと管理していれば廃棄、損失は出ません。

一般用医薬品売り場の売り場作成、POP作成、値札変更

後ほど詳しい解説をしますが、OTC売り場の作成、POP作成、値札の変更を行います。

OTCのみのドラッグストアの仕事内容

一般用医薬品の発注、荷入れ、在庫、期限管理

調剤薬局併設薬剤師と同じように一般用医薬品を管理します。

売り場、POP作成

医薬品、時には一般の商品の売り場を作ります

具体的に説明すると、例えば春の花粉症の季節に入る前。店としては、花粉症に関わる薬、マスクなど様々な物をできるだけ売りたいわけですね。

なので、売り場の一角を「花粉症対策コーナー」として場所を確保します。
そこに花粉症に効果のある飲み薬、点鼻薬、目薬、マスク、鼻うがい用品、目の洗浄薬、高級ティッシュ、鼻まわりが荒れたとき用の軟膏など関連グッズを集め、商品の空き箱(メーカーに頼んで送ってもらう)などを使って立体的に展開します。

そこに、画用紙や大きな紙に折り紙やポスカを使って自作した大きなPOPをかかげ、百均で仕入れた造花などを添えます。
本社から完成済みのPOPが送られてきた場合はそれを使いますが、売り場に対してそのPOPが小さいとか、今一つ目立たないとか、もっと大きく展開したいなどの時は、積極的にPOPを作成しなくてはいけません。

売上に関わる事なので、こういった作業を時期ごとに何度も行います。企画、デザイン、イラスト、工夫などが得意な方には楽しい作業でしょう。

値札作成、変更、付け替え

ドラッグストアは、月に何度か特売を行います。チラシが入る時ですね。店舗でよく「広告の品!」などと安売りしています。この時に、値札を変更する作業があります

チラシが入る前約一週間前に、実際のチラシと、訂正された商品の値札が印刷されて各店舗に送られてきます。チラシ掲載商品の全ての値札を変更するのですが、一つの商品が一か所にあるとは限りません。

通常の棚と、「島陳列」と言って、別にテーブルや什器(じゅうき)を置いて関連商品を山積みにしたり、「エンド陳列」といって陳列棚の両端に出されている商品もあります。レジの近くに下がっていたりもします。

これらを確認しながら、値札を必要枚数揃え、枚数が足りないものは自分達で書いて用意します。
また、やっかいなのが、配布された値札と実際に付けている値札のサイズが違う場合も書き直しが必要です。売り場には、様々な大きさの値札と値札ケースがあり、売り場をキレイに整えるためには大きさの合った値札を用意しなければならないのです。

チラシ配布日の前日になったら、一斉に用意しておいた値札を手分けして付けていきます。
ビビネコがいた店舗では、ケースが値札を挟み込むタイプだったため、一度棚から外して紙の値札を差し込み、再度棚に付ける作業が必要でした。

このチラシ前の数日間にシフトに入る人が少ないと、品出しも値札の取り換えも特売当日までに間に合いません。そうすると、必然的に誰かが残業する事になります。

特売当日に値札が変更になっていないと、お客さんから「チラシでは安くなっているはずなのに、値段が違う」と購入して頂けないか、店員にクレームが入る事になります。
実際には、POSレジの価格は本部で自動的に変更されているため、チラシの値段で計算されます。しかし、値札が変わっていなければ購入は控えられてしまいます。

レジ打ち

医薬品のレジだけではなく、人が少ないシフトの日や、お昼休憩に入っている人がいたりすれば、代わりに一般のレジにも入ります

最近のレジはバーコードを通すだけなので難しくはありません。ただ、決済方法が多様化しているため、それに対応できずモタモタすると、「使えない人」になってしまいます。

また、現在はあるか分かりませんが「〇〇%引き」とか、「〇点で半額」などの手入力で価格変更する場合は注意が必要です。間違ったまま会計終了、指摘を受けて返金、となると非常に手間がかかります。

特に、クレジット決済で間違うと、訂正処理がかなりの手間と時間になるので要注意です。
かといって、それが嫌だからレジはやらないとなると、今度は他の職員と上手くいかなくなってしまいます。

店長兼務の場合の仕事内容

シフト調整、有休管理

正職員、パート社員、アルバイト、と契約内容が違う職員がいます。その中で長い営業時間のシフトを組まなくてはいけません。

パートは働く時間が短く、日中だけだったりします。ドラッグストアでは、営業時間が9:00~22:00などはザラなため、正社員とアルバイトだけで夜間営業を回さなくてはいけません
必然的に店長や正社員は昼過ぎに出勤、最終まで勤務になりがちです。

また、土日も営業があるため、有休などの休日の希望もとりながら、調整してゆく必要があります。同じ時給なのに同じ人ばかり土日に休みが当たっていると不満が出ますし、急な休みにも対応しなければなりません。

代われる人が居なければ、最終的には店長が急な休みの人間の代わりになるのはどこも一緒でしょう。

売上管理

ドラッグストアは小売業なので、売上管理が必要になってきます。

他店舗の売上、自店舗の順位などシビアなデータが全店で共有されますので、ただ店舗を運営していれば良い訳ではありません。当然、売上を伸ばすにはどうしたら良いか対策をとる必要があります。

それぞれの店舗の特性、例えば繁華街にあるのか、夜の街にあるのか、郊外の住宅地にあるのかだけでも販売する商品、売上の伸ばし方は変わってきます。

店長になるとそういったことも考え、方針や対策を練ります。
他の職員、正社員だけではなく、パートやアルバイトにも指示して店舗を育てなければいけません

在庫、現金管理

店内には非常に多くの商品があり、その管理ももちろん店長の役目になります。

病院薬局、調剤薬局の内部には職員しか入れませんが、ドラッグストアはお客さんが自由に出入りします。そのため、注意していても万引きが発生します。

その防止のために店内を巡回もしますし、店舗の実在庫とデータ上の在庫に不審なズレがあった場合などは、報告書の作成や在庫の調整処理をしなければなりません。

レジの現金は、一日に何度か現金実査(レジの現金に過不足が無いか数えて確認する作業)をします。おつりの受け渡しで間違いがあった場合、ここで発覚します。過不足があった場合には、その原因究明もしなければいけません。

最近は、こういった実査作業の効率化、釣銭間違いが起こらない様に自動釣銭機を導入している所もあります。また、まれに職員による現金等の盗難も起こるので、色々な面から注意が必要です。

本部・他店舗との会議、研修

定期的に本部や他店舗との会議、研修があります。ここで、様々な指示がなされます。

クレーム対応、店舗管理

通常の些細なクレームであればパート職員やアルバイトも対応しますが、対応困難な場合や重大な事由の時には店長が対応します。

そういった対応マニュアルは研修で周知されていると思います。
その他、不測の事態全般は最終的に店長、さらにそのエリアを管轄するエリアマネージャーで対応します。

まとめ

どうでしたか?ドラッグストアで働く薬剤師の仕事内容、想像通りでしたか?
今回の内容をまとめると以下になります。

調剤薬局併設DS
  • 処方せん調剤・疑義照会・投薬・レセコン入力
  • 調剤薬局内の薬品発注、荷入れ、在庫・期限管理
  • 一般用医薬品の発注、荷入れ、在庫・期限管理
  • 一般用医薬品売り場の売り場作成、POP作成、値札変更
OTCのみDS
  • 一般用医薬品の発注、荷入れ、在庫、期限管理
  • 売り場、POP作成
  • 値札作成、変更、付け替え
  • レジ打ち
店長業務
  • シフト調整・有休管理
  • 売上管理
  • 在庫、現金管理
  • 本部・他店舗との会議、研修
  • クレーム対応、店舗管理


結果、ドラッグストアで働くには、

  • 調剤薬局で働けるスキル
  • 販売業のスキル
  • (店長候補の場合)マネジメントスキル

が必要だという事がわかります。
これは、正社員だろうと、パート職員であろうと同じです。しかし、

「今現在、販売業スキルなど持っていない」
という場合でも、入社してからスキルを身に着け、実績を積み上げてゆくことは十分可能です。
むしろ、そのパターンの方が多いです。

ただ、「調剤薬局と同じような内容であまり忙しくなく、高いお給料が欲しい」と考えて就職すると、失敗する可能性があるので注意が必要です。

結局のところ、楽に稼げる仕事は無いという事かもしれません。しかし、病院、調剤薬局、ドラッグストアと必要とされる条件やスキルが違うからこそ、自分に合った働き方を選ぶことができます。
しっかり内容を確認して、充実した毎日に向けて転職活動をしましょう!

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