こんにちは!ご訪問ありがとうございます。
着物を着始めて20年になる茶道講師のビビネコです。
現在も毎週のお稽古、年に2~3回の泊りがけの研修に着物で参加する生活。
このブログの着物カテゴリーでは、着物まわりでお役に立ちそうなこと、着物ライフがより快適になる商品などを紹介していますよ。
早速ですが皆さん、こんなお悩みありませんか?
- 着付けが大変
- 帯を結ぶのに時間がかかる
- お太鼓が毎回曲がる、うまくお太鼓ができない
- 手を後ろに回すのが辛い
- 着物を着ていると苦しい
その悩み、帯枕を替えると解決するかもしれません。
帯枕は帯の形を作る土台の役割をするもので、お太鼓結びにする時に必ず必要になります。そして着物を持っている、親が用意してくれた場合にはすでに手元にある場合が多いですよね?
なので何の疑問も持たずそれを続けて使うパターンが一般的です。
しかし実はその昔ながらの帯枕、とっても使いにくいものが多い。
帯枕くらいでそんなに変わる?と思うかもしれませんが、実際比べると全然違います。
ビビネコは今まで、使えるものは活用してお金をかけずに楽しんでもらおう、と考えていました。
しかし最近、生徒さんから言われた一言に衝撃を受けました。
「先生から教えてもらった帯枕が本当に使いやすい。今までの悩みが一瞬で解決しました!」
「先生、初心者は最初からこの帯枕を使った方が良いと思う。」
お金をかけずに楽しむことよりも、使うべきところには使った方が早く着付けが上達するから教えて欲しい、と言われたのです。
なので、今回は古い帯枕を使っている方全員に結論をお伝えします。
帯枕は今すぐ、これからオススメするものに買い替えて下さい!
ではその買い替えるべき理由、他との違いを具体的に解説してゆきます。
帯枕を買い替えるべき8つの理由
ビビネコは現在2つの帯枕を使っています。一つはたかはし着物工房の「空芯才」、もう一つはきもの都粋の「ひみつの帯枕」。どちらも素晴らしい商品なのですが、今回はネットで購入しやすい「ひみつの帯枕」に買い替えるとしてお話を進めてゆきますよ!
お太鼓、帯結びがきれいに早くできるようになる
着付けを習い始めて、着物はできるけど帯が…という方、多いと思います。
ビビネコの茶道教室でも着付けを一緒に教えていますが、皆さん帯で苦戦されることが多い!
その原因の一つは帯枕なんです。昔のものは滑る・傾く・安定しないと非常に使いにくい。
皆さんお使いの帯枕、こんな感じではありませんか?
これはビビネコの生徒さんが以前使っていたモノを、見本として譲っていただきました。
帯のうえに置いてみました。見て頂いて分かる通り、帯に対して枕が小さいですよね?
小さいと後ろ手でお太鼓を作る時、背中の中心に置くのが至難の業になります。
「とりあえず真ん中じゃなくても、背中に乗っけてから左右の紐を持って調節しよう」
とズルズル引っ張ると、今度は帯山が傾きます。
帯枕の表面を覆っている素材が滑りやすいとさらに帯山が曲がりやすい!着た後に鏡を見てがっかり、という悲しい結果になります。
それに対し、ひみつの帯枕はとにかくお太鼓が作りやすい!実際に使うとわかりますが、本当に違います。
上がひみつの帯枕、下が昔の帯枕。大きさが全然違いますよね?
ひみつの帯枕はこのように帯の端近くまで枕がきています。
なので「帯の真ん中を上から持つ」ではなく、「帯と枕を一緒に横から持って」背中の中心に載せられます。
すると後ろに手が回りにくくても、楽に背中に当てられるのです。
ひみつの帯枕は枕の表面が滑りにくいので、端っこを持っても帯がズレません。
これだけでもイライラやストレスが減ります。
背中に乗せたらあとは前に紐を持って結ぶだけ。簡単にキレイなお太鼓が作れます。
一般的に売られている帯枕にはベルトのような紐がついた商品もありますが、
これは背負う時に枕が回転しやすく、背中に沿いにくいというデメリットがあるのでおすすめしません。
お太鼓の美しさは帯枕で変わる
帯結びが早くなるため、着付け時間が短縮する
一時期、「何分で着物を着られるか⁈」のような動画がけっこう出ていたと思います。
ビビネコは、一般の人が速さを競う必要は無いと思っているので見ていませんでした。
しかし、「競う」のではなく、普段の生活の中で段取り良く、無駄な時間を使わないように着付けをする、という意味では時短に賛成です。
着物を着たくても、時間がかかる上にキレイに着られないと嫌になってしまいますよね?
新しい帯枕にするだけで帯結びが早くきれいに仕上がり、無駄な時間が無くなります。
良い帯枕を使うとすんなりお太鼓が作れて時短になる
手がうしろに回りにくい人も使いやすい
先ほども説明したように、枕と帯を一緒に持って背中に当てるのが楽なんです!
特に「最近、後ろに手が回りにくいのよね…」という方、ぜひ帯枕を替えて下さい!
もしそれでも難しい時は、こちらの帯枕で前結びして下さい。幅広で安定感があるので、背中に回す時も帯の形が崩れにくいですよ。
後ろに手が回らない時は長い帯枕が最適
紐が長く、体格が良くても安心
この画像のように、紐に長さがあります。紐は枕の付け根から70cmあります。全長は160cm
体格が良くても十分余裕があります。
体型の変化にも安心、長めの紐
しっかりした紐で着崩れない
上が昔の帯枕、下がひみつの帯枕の紐です。
滑りにくい材質の方が、衿元が崩れにくい。そしてこの紐は、根元が太く枕を安定させ、細くなってゆく先の方は結び目が小さいという細かい配慮がされています。
着崩れ防止に紐の太さと素材は超重要
紐を少なく出来て、着物や帯の苦しさが軽減する
「着物が苦しくて辛い」という方にも帯枕を替えることでメリットがあります。
着物や帯が苦しく感じる原因の一つが「紐」だから。
具体的には、
- 胸のところに紐が重なり、締め付けが強くなってしまう
- 結び目が重なり、身体に当たって痛い
- 緩みやすい紐だと着崩れを防ぐために強く締めなければならない
胸の下には胸紐や伊達締め、帯枕の紐が重なってきます。そこにさらに帯揚げを結んで入れ込む…
紐の結び目は痛いし、きっちり紐を締めないと着崩れてしまう。
すると、圧迫が強くて苦しい。締め付けに弱い方には耐えられません。
「それと帯枕、何の関係があるの?」そう思いますよね?
実は、帯枕の紐を結んで帯の下に押し込んだあと、胸紐を取ってしまう事ができるんです。
そもそもの胸のあたりの紐の本数を少なくしてしまえば良いのです。
ただし、これは帯枕の紐がすべりにくく胸元をきちんと押さえられる事が前提。
今お持ちの帯枕、その紐だけで着物の胸元、押さえられそうですか?
是非ひみつの帯枕の紐を結んだあと、胸紐を抜き取ってみて下さい!圧迫感が軽減します。
この時、胸紐は滑りやすい正絹の細いものを使うと、摩擦が少なく抜き取りが簡単です。
着物が苦しい時は、紐を減らすと楽
枕が柔らかく、背中が痛くならない
帯が背中に当たって痛い思いをした事ありませんか?
この原因も帯枕です。
画像下の帯枕は、硬いウレタンフォームの上に更にプラスチックの板が貼ってあります。
角も鋭いですよね。
一応背中に沿わせようと丸みを帯びてはいますが…皆さんの背中、丸くないですよね(笑)
アップにするとこんな感じです。
ひみつの帯枕は中に柔軟性のあるメッシュ素材が入っています。角も丸みを帯びていて、肌にゴツゴツと当たることはありません。
さらに、枕部分を手で一度グニャリと曲げてから背負うと背中への馴染みもアップします。
長時間の電車や車での移動時、この差は大きいですよ。ずっと痛みを感じながら移動するのはかなりのストレスになります。
これからの時代、帯枕は「柔らかい」が主流
コスパが良い
ひみつの帯枕は、税込みで3,300円です。他の帯枕はだいたい1,000~2,000円。
1、000円の差がありますが、これはケチってはいけません!確実に3,300円以上の価値があります。
一度購入すれば長く使えるため、逆に早めに買った方が元が取れるのです。
長く使うものは、絶対に良い商品を買うべき
ネットで購入しやすい「ひみつの帯枕」
帯枕を変えた時は、あまりの使いやすさに衝撃を受けた
以前はビビネコも古いタイプの帯枕を使っていました。そもそも、帯枕にそんなに種類があるのを知らなかったから。手持ちのものを使っていました。
しかし、着物を数年着ていると帯枕やその紐の汚れが気になりだし、「洗える帯枕」を探します。
すると、この「ひみつの帯枕」と「たかはし着物工房の帯枕」がありました。そこで両方を購入。すると洗えるだけじゃない、そのあまりの使いやすさに衝撃を受けたのです。
こうして挙げると大げさに感じるかもしれませんが、使ってみるとその違いが本当によくわかります。
もし今後帯枕が壊れたり傷んできたら、同じものを購入します(笑)
また、この帯枕の良い所は楽天で購入できること。他のものと抱き合わせで購入できるので、送料無料にするのが簡単です。新たに会員登録する手間がかかりません。
使って初めてわかるその良さ!生徒さんは感動のリピート買い!
ビビネコは茶道教室で着付けも教えています。
生徒さんには、まず手持ちの着付け道具を持参してもらい、使えるものはそのまま使います。
ものすごくマニアックな道具をお持ちで、ビビネコには使い方が分からないものは一般的なものに買い替えていただきますが、何を買うかは個人の自由。オススメを聞かれたり、安くて良いものがある時は紹介してきました。(利益は取りません)
その中で一人の生徒さんが使っていたのが、上で紹介した帯枕。
しばらくはそれで着つけていたのですが、見ていてとても大変そうだったので2つあったビビネコの「ひみつの帯枕」を1つ差し上げました。
すると生徒さんは自宅で練習し、次のお稽古の時にこんな感想をもらいました。
「帯枕一つでこんなに違うと思いませんでした!すごくいい!本当にいい!着付けが楽になりました。」
「孫のために、この帯枕を買いたいので、どこのものか教えて欲しい。孫には最初からこれを使わせたい!着物を着たい人は初めからこの帯枕を使った方が良いと思う!」
ビビネコは今まで、持っているモノやお金を無駄にしては申し訳ないので
「継続して着物を着るようなら、おすすめ商品を紹介する」というスタンスでした。
でも、間違っていたかもしれない。
良い物は、早めに勧めた方がいい!
そんな事に気が付かされた出来事でした。
よって、この記事を読んでいる方全員に強く言います。
「昔ながらの帯枕を使っている方は、皆さん全員買い替えて下さい!」
現在、ビビネコの生徒さんは全員帯枕を新調しています。
誰も後悔されていません。
帯枕なんてどれも一緒じゃないの?が覆ります。昔の帯枕とは雲泥の差。「買って良かった!」と言ってもらえると思います。
古い帯枕を使っている人は買い替えるべき
「ひみつの帯枕」のメリットでも挙げましたが、この商品を使うことで得られるのは帯の問題解決だけではありません。着物の苦しさを軽減したり、帯揚げの収まりが良くなったり、疲れにくかったり、涼しかったり。
着物産業は、一時期よりもかなり衰退しています。
衰退産業で新しい製品を生み出し、販売するのは大変な事です。
必要としている人の助けになりたい、そして自社にも利益をもたらし、さらに着物業界を盛り上げる。そんな思いのこもった商品だと思います。
着物を着るなら、初めから「ひみつの帯枕」を買う
まとめ
いかがでしたか?
3,300円の帯枕一つで、着付け、着姿、時間が変わります。
ですから着物を着るなら、迷う事無く良い帯枕を購入して下さい。
遠回りせず、良い物を最初に買って欲しい。そうすれば、大切なお金を無駄にする事もありません!
ビビネコは持っていませんが、新しくふっくらタイプも発売されています。
基本的に帯の高さはお好みなのでどちらでも良いですが、式典などで華やかさを出したい時、高めがお好みの方はこちらも良いでしょう。
こういった小物は、誰かにアドバイスを受けないと購入する機会がありません。
しかし、それを使うかどうかで大きな差が出ます!ぜひ良い道具を使って、着物をもっともっと楽しんで下さいね!
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