何が違う⁈浴衣と夏着物の違いを徹底解説!

何が違う⁈浴衣と夏着物の違いを徹底解説! 着物
本記事には広告が含まれています。

ぱっと見、浴衣も着物も同じ形。違いって分かりにくいですよね。
着物に慣れている方も、「違いは何ですか?」と聞かれると、きちんとした答えが中々出しにくかったりします。

一応、現代で言われているのは
木綿の生地で単衣(ひとえ)仕立てにした夏の普段着
しかし実際には、生地は木綿だけではなく、麻やポリエステルが混ざっていることがあります。

「見分けがつかないなら、浴衣を着物として着たっていいんじゃない?」と思いますか?

ところが、そうとも言えないのです。
見た目に着物と区別がつきにくいとは言っても、それは着物の中の「くだけた小紋」と区別がつきにくいのです。

なので、結婚式などには着てゆけません
では「浴衣」と「着物(特に夏着物)」、どういう風に考えたら良いのでしょう?

結論、浴衣と着物には以下の表のような違いがあります

浴衣着物
着て行ける場所カジュアルな場所カジュアル~茶会・結婚式(着物の種類にもよる)
素材木綿・麻・ポリエステル正絹・木綿・麻・ポリエステル
仕立て方バチ衿広衿・背伏・居敷当て
長襦袢(半襦袢)不要必要
足元裸足・下駄足袋・草履
兵児帯・半幅帯・夏名古屋帯兵児帯・半幅帯・名古屋帯・袋帯
帯締め・帯揚げ使っても使わなくてもOK使っても使わなくてもOK
肌襦袢+裾除けもしくは浴衣スリップ必要必要

この表を見ても、「え…どういう事?」と思った方は続きを読んでみて下さいね。

20年にわたり茶道で着物を着続け、結婚式や茶会にも数多く着物で参加してきたビビネコが、一つずつ解説してゆきますよ!

    

浴衣と夏着物は、着て行ける場所が異なる

浴衣は夏のカジュアルな場に着るのに最適!

浴衣といえばお祭りや花火大会が思い浮かぶ方も多いでしょう。しかし、それだけではもったいない!

盆踊りやビアガーデン、映画館、神社、散歩、カフェ、カジュアルレストラン、カラオケ、ショッピング、スポーツ観戦、夜景スポットと、カジュアルな場面ならどこに着て行っても大丈夫なんです。

寒い時期や冷え込んだ日には寒々しく見えてしまいますが、暑い夏には華やかで目にも涼しく日本人に良く似合う浴衣を着ない手はありません。

夏着物は、カジュアルからフォーマルまで着られる範囲が広い

では、夏着物はどうでしょう?
実は、着物の場合はものによってカジュアルからフォーマルまで浴衣よりも幅広く着られます

「小紋」という全体に柄が付いている着物で例えるなら、浴衣と同じように兵児帯や半幅帯でカジュアルダウンしてビアガーデンに行っても良いですし、同じ小紋に洒落袋帯をしてホテルのレストランに行く事もできます。

また、夏の色無地、付け下げ、訪問着であれば、格の高い袋帯を締めれば茶道のお茶会、結婚式にも着られます。

浴衣はカジュアルな場面に、夏着物はカジュアル~フォーマルまで幅広く着られる

夏着物の素材には絹がある

浴衣の素材は木綿、麻、ポリエステル

浴衣は襦袢を着ずに肌着の上に着るもの。自宅で洗濯できる素材になっています。多くは木綿、ものによっては麻が混ざっていたり、ポリエステルだったり。逆に絹の素材のものはありません。

夏着物の素材は絹、麻、木綿、ポリエステル

夏着物は絹、麻、木綿、ポリエステルが多く使われています。
絹は自宅で洗濯ができないので、汗をかく季節の絹は非常に贅沢なものになります。

浴衣は洗える素材。着物は絹から木綿までさまざまな素材がある。

浴衣と夏着物は、仕立て方が異なる

浴衣はバチ衿仕立て、着物は広衿仕立てが多い

衿の仕立て方が違います。

浴衣は、羽織ってそのまま着られる「バチ衿」という仕立て方をしています。着るのが簡単で、お手入れも楽です。

浴衣のバチ衿
最初から折った幅で仕立てられます

着物は、折って着る「広衿(ひろえり)」という仕立て方になります。
衿の裏には「衿裏(えりうら)」という裏地が付いた丁寧な仕立てです。広衿の方が、着た時に衿元がふっくらときれいです。

絽の衿裏が付いています
広衿仕立て。折って着ます。

夏着物の仕立てには背伏(せぶせ)や居敷当て(いしきあて)が付く

浴衣は縫い目はそのまま、お尻の部分も特に補強されたりはしていません。

背縫いはそのまま
お尻部分も布は一枚

着物の場合、背中心(丁度背骨に沿うように下に伸びる縫い目)が裂けないように、「背伏(せぶせ)」と呼ばれる布がかぶせられています。

また、座った時にお尻の縫い目に負担がかからない様、透け防止も兼ねて「居敷当て(いしきあて)」という布が付いている事があります。

背伏(せぶせ)
居敷当て(いしきあて)

浴衣よりも着物の方が仕立てが丁寧

浴衣と夏着物は、着方が異なる

長襦袢(半襦袢)を着るかどうか

先ほども述べましたが、浴衣は肌着は着ますが襦袢は省略します。
「暑い時の普段着は、着る枚数を少なくして涼しく」という事ですね。

着物の場合は、肌着を着て、襦袢も着て、その上に着物を着ます。省略しません
素材が絹の場合は特に、汗で着物を汚さない様に長襦袢もしくは半襦袢が必須になります。

「裸足+下駄」か「足袋+草履」か

浴衣の時は、裸足に下駄ですね。洋装で言うと裸足にサンダル履きです。

着物の時は、きちんと足袋と草履を履きます。洋装で言うと、ストッキングにヒールの靴といったところでしょうか。

帯は何を締める?

浴衣に締める帯は、兵児帯か半幅帯、夏の名古屋帯なります。袋帯は後ほど解説しますが締められません。

着物は柄や種類、素材にもよりますが、兵児帯、半幅帯、名古屋帯、袋帯と全ての帯を締める事ができます

帯締め・帯揚げはお好みで

浴衣も着物も、その時締める帯と帯の結び方によって帯締め、帯揚げを使う事ができます。もちろん使わなくても大丈夫!

肌襦袢やインナーは兼用で良い

肌襦袢やインナー、浴衣スリップ、浴衣下などは、着物と共通で使えます。

生地が薄かったり、色が淡い浴衣は透けやすいので、肌襦袢+裾除けもしくは浴衣スリップは必ず着用しましょう。一枚買ってしまえば、長く使えますよ。

浴衣は涼しさ優先の着方、着物はルール優先の着方

浴衣と夏着物、柄や見た目では区別がつきにくい

最近の浴衣は、機械でのプリント染めではあったとしても非常に色柄が多彩です。中には着物のような雰囲気のものもあります。

逆に、着物もポリエステルでプリント染めがあるので、見ただけでは区別がつきにくくなっていると思います。

浴衣は、着方を変えれば夏着物風にも着られる

ここまで挙げてきた通り、浴衣と着物、違いはあるのですが実際外からの見た目ではほとんど分かりません

茶会や結婚式といったところに着てゆくのは無理ですが、お出かけなら襦袢を着て着物風に着る事も可能です。
浴衣を夏着物風に着る方法を詳しく解説した記事はこちら↓↓↓

まとめ:浴衣と着物の違い

まとめると、以下の表になります。

浴衣着物
着て行ける場所カジュアルな場所カジュアル~茶会・結婚式(着物の種類にもよる)
素材木綿・麻・ポリエステル正絹・木綿・麻・ポリエステル
仕立て方バチ衿広衿・背伏・居敷当て
長襦袢(半襦袢)不要必要
足元裸足・下駄足袋・草履
兵児帯・半幅帯・夏名古屋帯兵児帯・半幅帯・名古屋帯・袋帯
帯締め・帯揚げ使っても使わなくてもOK使っても使わなくてもOK
肌襦袢+裾除けもしくは浴衣スリップ必要必要

浴衣と着物、見た目は似ていますが、ポイントポイントで違いが出てきます。

カジュアルな場面で浴衣を着る時は、さほど深く考える事はありませんよ。むしろ、どんどん着て欲しいと思っています。

注意するのは、浴衣はフォーマルな場所には着て行けないという事だけ。
洋服で考えて、スーツや振袖、ドレスアップして出席する場面には着ないと考えるとシンプルだと思います。

また、今回初めて着物の細かい仕立てや素材、着方を学習した!という方は、ぜひ着物にも挑戦してみて下さいね。勉強するだけではなく、実践によってまた新しい世界が広がりますよ!

ビビネコは着物に関する様々な記事を公開しています。
ぜひ、他の記事も覗いてみて下さいね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました